以前こちらのブログで、小、中、高の各教科に「探究」が入ってきていることについてご紹介しました。その背景として、社会の変化スピードが早くなり、誰もが社会に出てからも勉強をし続け、自ら考えて動く時代になったこと、小中高の学びの中でも、そのような力を鍛える動きが出てきたことをご紹介しました。
探究って何?学校でどう扱われるの? - 私学妙案研究所News
各教科で探究が導入されると同時に、チームまたは個人で研究を進めたり、何かを作り上げる、プロジェクト型の取り組みも各学校で多くなってきました。保護者の方としては、座学が減って本当に学力がつくのか心配、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時に読んでいただきたい本として、こちらをご紹介します。
タイトル:「探究」する学びをつくる:社会とつながるプロジェクト型学習
著者:藤原さとさん
出版社 : 平凡社
出版日:2020年12月
アメリカ、サンディエゴにある高校 High Tech High(ハイ テック ハイ)では授業のほとんどがプロジェクト型となっています。にもかかわらず、他の高校と比べても高い大学進学率、また、高い大学卒業率となっているのはなぜか。藤原さんの丁寧な取材が、それを明らかにしていきます。逆に言うとただプロジェクト型学習をすればよいわけではないこともわかってくるのですが、本書では基本的なことも丁寧に解説されているので、プロジェクト型学習の意味や目的について、知ることができます。
あわせてHigh Tech Highの学びを紹介した映画「Most Likely to Succeed」を観ると、より理解が深まると思います。
ぜひ一度読んでみてください(清水)。