探究って何?学校でどう扱われるの?

「探究」という言葉、聞いたことがありますか?実はここまで本格的に学校に導入される前から、数々の実践はあるのですが、現在大人のみなさまが子どもだった時代にはあまりなじみの無かった言葉ですよね。

 

そこで今回は現在の小、中、高で大切にされる学びをざっくりとまとめて、お伝えします。大人の方々が小学生だった約30年前と比較してみましょう。

 

まず、30年前と今では社会が大きく異なっています。身近な変化としては、働き方が変わり、同じ会社にずっと勤めるのは難しくなっています。また、社会の変化スピードが早くくなってきているので、社会に出てからも勉強をし続ける必要があります。言われたことを正確に実行するだけでなく(これももちろん大事ですが)、誰もが自ら考えて動き、新しいものを作り出したり、新しいことに挑戦する時代になりました。

 

子どもたちが社会に出る頃、この流れはさらに加速すると思われます。なので、小中高の学びの中でも、そういう力を鍛えていきましょう、というのが、「探究」の学校への導入の背景にあります。

 

では探究とは何でしょうか。ものすごくざっくり言うと、課題解決力と、解決すべき課題を自分で見つける力です。何か課題を解決したらその先にまた課題を見つけ、それをまた解決し、新たな課題に出会いまた解決し・・・をずっと深めていく、この行動こそが探究です。子どもの頃からこういうことができれば、それはもう、新しい時代を強く、むしろ楽しんで生きていけるようになりますよね。

探究はどうやって日々の学習に導入されるのでしょうか。

一番わかりやすいのは、高校の科目です。2022年度より「総合的な探究の時間」「古典探究」「日本史探究」「世界史探究」「地理探究」「理数探究基礎」「理数探究」という、「探究」という名前のついた科目が7つ誕生しました。小学校、中学校もすでに新しい学習指導要領に基づいた授業が進行していますが、科目名に探究は入っていません。

 

しかし、学習指導要領では、すべての科目に、①知識及び技能 ②思考力、判断力、表現力等 ③学びに向かう力、人間性 が求められているので、すべての科目に探究のプロセスが入っている、ということができます。

 

大人のみなさんが小中高生だった時代から、学校の授業は大きく変わっています。お子さまがいらっしゃる方は、ぜひその様子をお子さまに聞いてみてください(清水)。