高校入試と中学入試の違いって?

私学妙案研究所では毎年「教育とお金」という冊子を発行しています。子どもが大学まで進学すると教育費がいくらかかるのか、私立と公立の違いとは?などについて解説した冊子です。本日はその中から、高校入試と中学入試の違いについて、解説します。

 

一番大きな違いはずばり、調査書の扱い

さて、中学入試と高校入試の違いはどこにあるのでしょうか。細かいことは色々とありますが、一番大きな違いは、調査書の有無です。高校入試においては、ほとんどの学校で、調査書(内申書)の提出が求められます。調査書とは、受験生の中学での成績と、学校生活について記録されたもので、中学校の先生が作成するものです。高校入試では、当日の試験結果と調査書が合否判定に使用されます(その割合は自治体や学校ごとに違います)。

 

一方で私立中学受験では調査書の提出が求められるのは、一部の私学のみです(公立中高一貫校では求められます)。私学妙案研究所が調べたところ、私立中学校の受験時、調査書の提出が求められるのは、全体の約3割でした。また、提出が求められる学校の多くは、その判定基準を明記しておらず、出席日数だけを見ている場合も多いようです。

 

当日の試験1回での判定と学校生活も含めた判定、どちらが良いのかは、お子さまのタイプによるかもしれませんが、そういう違いがありますよ。というご紹介でした。

 

ちなみに、私立中学受験は、複数回の入試を行っている学校も多いので、試験当日に体調を崩してしまうというケースに備えられます。

 

参考になさってくださいね。(清水)