家庭での子どもの「探究力」を育てるには?(書籍紹介)

小中高で導入が進められている「探究」。これからの世の中に必要な力がつくと言われますが、家庭でできることは何かあるのでしょうか?今回はその探究力を家庭で育てるためのヒントがたくさん詰まっている本をご紹介します。

 

成功する子はやりたいことを見つけている―子どもの「探究力」の育て方

 

教育ジャーナリストとして多くの教育現場を取材され、発信をされてきた中曽根陽子さんが、これからの時代に求められる力を育てるために、保護者がどう関われば良いかについて書かれた本です。

 

まず、「探究力」という言葉に初めて触れる方にも、探究について、そして今の教育について、わかりやすく解説されています。そして、「探究力」を軸に習い事のこと、生活習慣のこと、コミュニケ―ションのことなど、今を生きる保護者なら必ず1度は考え、悩むことについて、根拠や実例を示しながら書かれています。今の教育の構造を知ることができますし、その上で今日から何をすべきかについても具体的に書かれている、まさに今子育て中の方にお勧めの本です。

 

まず、冒頭の「これからは、教育熱心な家庭の子どもほど伸び悩む。」という一文に、ドキっとさせられます。子どもに何か身につけさせなければ、子どもに学ばせなくては、と思い、気が付いたら隙間なく色々と詰め込んでしまっていることって、ありますよね。そして、学校が子どもの主体性を育てる方向にシフトしているのと同じように、家庭でも親が子どもに(良かれと思ってだとしても)一方的に与えるのはたしかに良くないのでは、と考えさせられます。

 

ではどうすれば、という部分についても、体のこと、心のことなど根拠を持って紹介されていますので、参考にしやすいです。ぜひ、読んでみてください。(清水)

 

<今回ご紹介した書籍>

成功する子は「やりたいこと」を見つけている

タイトル:成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方

著者:中曽根陽子さん(教育ジャーナリスト)

出版社 ‏ : 青春出版社

出版日:2021年6月17日

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