神奈川県私立中学高等学校協会 創立70周年記念国際交流事業レポート ー英語ディベート大会・ディベート体験:前編

神奈川県私立中学高等学校協会(私立中高協会)は、今年度創立70周年を迎えられ、その記念事業の1つとして、国際交流事業が行われました。2018年6月8日~25日までの18日間、神奈川県の姉妹都市であるアメリメリーランド州の、メリーランド州立大学ボルチモア校、およびカレッジパークから、10名の大学生をインターンとして招き、県内私学でのアシスタントティーチチング、時宗総本山遊行寺での宿坊体験、ディベート大会、鎌倉散策を通して国際交流、異文化理解をするというものです。

 

私学妙案研究所ではディベート大会と鎌倉散策を取材させていただきましたので、4回にわたってその様子をお伝えします。

 

インターンスケジュール

・6月8日 羽田着&オリエンテーション

・6月9日 海外移住資料館見学後、ホストファミリーへ

・6月10日~6月15日 県内私学各校でインターン・アシスタントティーチング

・6月15日~16日 時宗総本山遊行寺での宿坊体験

・6月18日~22日 県内私学各校でインターン・アシスタントティーチング(2校目)

・6月23日 ディベート大会にジャッジとして参加

・6月24日 鎌倉散策

・6月25日 帰国

 

■英語ディベート大会・ディベート体験

ディベート大会は、6月23日(土)9:30-16:30、神奈川県私学会館で行われました。県内の私立中高から15校が集まり、ワークショップ形式のディベート体験とディベート大会(どちらも英語)が、同時進行で行われました。

 

どちらのプログラムにもインターン生がジャッジやディベート指導として入ります。また、ディベート大会の予選3試合ののちに、3位のチームと、インターン生のチームがディベートを行う「フレンドリーマッチ」も行われました。

 

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講堂で行われたワークショップ形式のディベート体験は、初心者大歓迎の体験イベント。ディベートの準備をどのように進めるかを「タバコ禁止」という論題を例にとり練習を行いました。

 

まず、3人チームのそれぞれのスピーカーの役割を確認しました。

1番目のディベーターが肯定もしくは否定の定義、肯定もしくは否定のポイントの数と説明、結論を話し、

2番目のディベーターは肯定もしくは否定への反論、肯定もしくは否定の建て直しを行い改めて説明をする。

そして3番目のディベーターはディベートのまとめとして最も重要なことを述べ、自身の意見が優れている理由を述べて終わるという、ディベートの一連の流れを行いました。

 

各校の生徒は他校の生徒とチームを組み、役割分担をして一連の流れを体験しました。英語に自信のない生徒も一生懸命に自分たちの意見を述べ、英語のみならず、ディベートをする楽しさに触れているのがとても印象的でした。

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もう一つの会場ではディベート大会が行われました。こちらは、学校ごとにチームがつくられます。1チーム3名で、ディベートの論題、肯定側か否定側は当日に通知されるスタイルです。また、対戦相手も当日の通知です。

論題には、「Single-sex schools are better than co-ed schools.(別学は共学よりも良い)」や「Violent video games should be banned.(暴力的なビデオゲームは禁止されるべき)」などがありました。

まず、全14チームが7会場に分かれて、回ごとに対戦相手を変えて合計3回対戦を行います。各チームが準備のために与えられる時間は約15分。チームごとに別室で準備を行った後、指定された教室へ行きチーム対戦を行う形です。約15分間の準備時間では辞書をひくことはできますが、インターネットでの検索などは禁止されており、生徒達は自身の知識を使って自分たちの意見をまとめ、各学校対戦チームからの反論をシュミレーションしながら準備を行っていました。

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ジャッジ役には、経験豊かな社会人、大学生に加え、インターン生が入ります。生徒たちは試合が始まると、身振り手振りも加えながら意見をぶつけ合います。

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試合が終わればお互いのチームどうし握手をし、健闘を称えあっていました。

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後編はこちら:

s-goodidea.hatenablog.com