神奈川県私立中学高等学校協会 創立70周年記念国際交流事業レポート ー英語ディベート大会・ディベート体験:後編

神奈川県私立中学高等学校協会(私立中高協会)は、今年度創立70周年を迎えられ、その記念事業の1つとして、国際交流事業が行われました。今回は英語ディベート大会・ディベート体験の後編をお伝えいたします。

 

前編はこちら: 

神奈川県私立中学高等学校協会 創立70周年記念国際交流事業レポート ー英語ディベート大会・ディベート体験:前編 - 私学妙案研究所News

 

第三試合が終わったところで得点による順位発表が行われ、3位が桐光学園B、2位は浅野B、1位は浅野Aとなりました。3位の桐光学園はこの後、メリーランド大学と「フレンドリーマッチ」を行います。1位の浅野Aと2位の浅野Bも決勝戦へと進みます(はからずも同じ学校での対戦となりました)。

 

さて、ここでちょっとブレイクタイム。他校との交流を図るために5×5の英文が書かれたビンゴカードが配られ、参加者同士が質問しあって該当する項目があれば英文の下の空欄に生徒に名前を書いてもらうというゲームが行われました。同じ学校の生徒に名前を記入してもらうことや、話すことはできません。話せるのは他校の生徒、それも英語で会話をするというルールです。生徒たちはとても楽しそうに英語で会話し、次々とビンゴカードを埋めている様子でした。英語を使うといつもよりも積極的に話せるようになるようです。

 

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いよいよフレンドリーマッチメリーランド大学(肯定側)対3位桐光学園Bチーム(否定側)の対戦です。論題は「All schools should require their students to wear uniforms.(すべての学校には制服があるべき)」

下の写真がフレンドリーマッチの様子です。互いに2番目のディベータに対し、挙手をし、異議を唱えます。とても白熱しています。

 

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結果はメリーランド大学の勝利!お互いの健闘を称えて握手をした後、写真撮影を行いました。

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そして決勝は浅野Bチーム(肯定派)対浅野Aチーム(否定派)。論題は「We should abolish the death penalty.(死刑は廃止されるべきだ)」。この論題が発表されると、会場では「おぉ~!!」と歓声が沸きました。会場の生徒たちも、先生もこの論題に興味津々な様子です。

試合が始まると浅野の生徒たちの英語力、論理的思考力のすごさに会場全体が聞き入ってしまいました。論点としては、「冤罪のケースもあるのに死刑を執行してもよいのか」「死刑があることが犯罪の抑止力になるのでは」「死刑宣告をしなければならない裁判官にストレスがかかる」などが挙げられ、肯定側、否定側が限られた時間の中でお互いの論点をしっかりととらえてディベートをしているところがすごかったです。また、浅野の生徒たちはただ英語を話すだけでなく、まるでラップを歌うかのようにリズムよく英語を話しており、それも相まって説得力が増していたように感じました。

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さて、結果は・・・

浅野A(否定側)の優勝でした!

優勝チームには金メダルと賞状、そして県知事賞としてトロフィーが贈呈されました。

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2位と3位のチームにも賞状やメダルが授与されました。また、大会で個人スコアーの高かった10位までの生徒が優秀ディベーターとして表彰されました。ワークショップのディベート体験で頑張っていた生徒たちにも「優秀ルーキーディベーター」として賞状が授与されました。みなさんおめでとうございます!

 

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今回のワークショップによるディベート体験とディベート大会は神奈川県私立中学高等学校の創立70周年記念国際交流事業の初の試みとして行われましたが、日々生徒たちが学習している英語よりも、より英語が身近なものになっていくとても素晴らしいイベントだと感じました。生徒たちも、「もっと英語を話せるようになりたい」、「上手くディベートで話すことができなかったので改めてチャレンジしたい」と話していたのがとても印象的でした。