家庭でもできる小学生のプログラミング学習ーその3 ロボットやIoTの仕組みを使った学習ツール

 みなさまこんにちは。私学妙案研究所の清水です。

過去2回のブログで、小学生のプログラミング学習の意味とビジュアルプログラミング言語を使った学習ツールについて、ご紹介しました。

 

今回ご紹介するのは、ロボットやセンサなどを使った学習ツールです。

PC内で作ったコマンドで実際の物を動かしたり、センサを使って得たデータを、PC内で活用したりといったことができるものです。

ロボット教室などで使われているのが、こういったツールです。

 

■m-Bot(エムボット)

store.makeblock.com

 

m-Botとは、Makeblock社が開発した、教育用のロボットです。arduinoという、基盤(プログラムしたものを実際に動かすための小さなコンピュータ)と、センサ(超音波センサ、光センサ、ライントレースセンサ)、モーターを組み合わせた小型ロボットで、スクラッチに似たビジュアルプログラミング言語で作った動きを、実際に動かしてみることが可能です(センサの設定もできます)。

このタイプのロボットはいろいろとありますが、m-Botが面白いのは、自分で組み立てる部分があることです。はんだ付けなどの技術は必要ありませんが、タイヤがついたロボットに、自分でセンサや基盤をつけることで、ロボットの構成要素について知ることができます。スクラッチがある程度使いこなせるようになったら、チャレンジしてみると面白いと思います。arduino言語でも動かすことができるので、arduinoの入門としても良いと思います。

 

 

■little Bits(リトルビッツ)

www.littlebits-jp.com

little Bitsとは、電子回路をブロックのように組み合わせることで、電子工作の基礎知識が無くても電子工作を楽しめるブロックです。本来であれば、基盤の構造を知り、接続パーツを調べ購入し、はんだ付けをして、という手順を踏まなければできない電子工作を、パーツをマグネットでつなげるだけで行えます。

パーツは、POWER(電源)、INPUT(ボタン、スイッチ、センサ)、WIRE(回路の分岐やブルートゥース、USBなどとの接続)、OUTPUT(ブザーやライト、モーター)の4つで、それぞれ色分けされています。

 

電子回路って、ざっくりと説明すると、電源が必要で、ボタンを押したりセンサーでスイッチを押すなどのアクションがあり、その結果を(プログラムをはさんだりはさまなかったりして)なんらかの動きとして示す、というものなのですが、パッケージ化されてしまうと、よくわからないですよね。little Bitsは、それを理解するためのキットと言えます。

 

先に紹介したmBotのような学習用ロボットに近いキットも販売されていますし(Blue Tooth接続して動かせるものもあります)、必要なパーツを買い揃えることもできます。arduinoパーツが発売されるなど、今後の展開が楽しみなツールです。

 

■koov(クーブ)

www.sonyged.com

 

ソニーグローバルエデュケーションが開発した、オリジナルのロボットをつくれるキットです。little Bitsのような電子工作キットと、自由に形がつくれるブロック、パーツがあり、自分で形や動きを考えて、つくり、動かすことができます(アプリをダウンロードして、ビジュアルプログラミング、学習コマンドなど試せます)。ロボットレシピも公開されていますので、いくつかレシピどおりにつくってみて、その上でオリジナルをつくることも可能です。スターターキットが3万円後半と少し高めですが、ブロック工作が好きなお子さんが、その発展で電子工作に親しむという流れは、つくりやすいと思います。

 

 

■MESH(メッシュ)

meshprj.com

こちらは、IoT(Internet of Things)を学ぶのに、適した学習ツールだと思います。IoTとは、モノをインターネットでつなげて生活を便利にするツールのことです。色々なものにセンサーをつけ、その情報をインターネットを介してつなげることにより、自動でアクションを起こしたり、たくさんのデータをためて分析することで動向をつかんだりができるようになることです。

 

具体的には、例えば部屋に温度センサをつけておき、室温が28度を超えたら音声でお知らせしたり、人感センサを入り口に設置し、動きを察知したらメールでお知らせが来たりなど、生活の様々なシーンですでに使われています。

 

MESHを使うと、これからますます導入が増えるであろうIoTを、受身で使うだけでなく、仕組みを知って、自分で簡単に設計してみることができます。MESH自体はスイッチやセンサー、ライトなどがブロック化されたものです。それをアプリ上でビジュアルに組み合わせることで、オリジナルのIoTプログラムをつくり、動作させることができます。「LINE」など、メッセージアプリと組み合わせることも可能です。

 

普段生活で困っていることや、あったらいいなということを、自分で組み合わせを考えて、形にしてみてはいかがでしょうか。

 

■BOCCO(ボッコ)

www.ux-xu.com

ユカイ工学が開発した、IoTの技術を使って、在宅中の子どもの見守りをするロボットです。正確に言うとこちらは学習ツールではないのですが、MESHのようにセンサがブロック化していて、自分で設定をすることができるため、IoT理解のはじめの一歩としても、良いと思います。

 

センサは「振動」「鍵」「部屋」「人感」の4種類、アクションは、主にメッセージと音声です。例えば振動センサーをドアにつけておいて、センサーが反応したらBOCCOが「おかえりー」や「忘れ物ないかなー」などと言うようにしたり(メッセージはオリジナルで作成可能)、子どもに立ち入ってほしくない危険な場所に人感センサーをつけておいて、センサが反応したら「入っちゃだめだよー」と音声が流れたり、スマートフォンにメッセージが届くようにすることができます。

 

センサーをどう組み合わせれば何ができるかを、親子で話し合って設定しても良いですね(天気をお知らせしたり、メッセージをやり取りできる機能もあります)。

 

 

***

長くなってしまいましたが、いくつかの種類のロボット、IoT学習ツールをご紹介しました。ひとつ前にご紹介したビジュアルプログラミングの学習ツールは、無料で始められるものがほとんどですが、今回ご紹介しているものは、パーツやキットなどの購入が必要になります。ご家庭で始められるようにスタート価格が3万円台までのものに限定しました。まずは無料のプログラミングツールを試してみて、お子様の理解度や興味により、ロボットキットなどの購入を考えてみる、というのが良いと思います。

 

また、これらによりプログラミングや電子工作への興味が深まった場合、次の段階は実際にはんだ付けをしたり、自分でパーツをそろえたり、パーツをつくったり、プログラミングのコードを書いたりすることです。最初に書いたように、すべての子ども達がここに踏み入れる必要はないと思いますが、もっと学びたいという子ども達には、それぞれの学習ツールに発展系が準備されていますので、それらを入り口として「メイカー」を目指してもらえたらと思います。

 

↓過去の記事はこちらです。

s-goodidea.hatenablog.com

s-goodidea.hatenablog.com

 

家庭でもできる小学生のプログラミング学習ーその2 ビジュアルプログラミング言語を使った学習ツール

みなさまこんにちは。私学妙案研究所の清水です。

前回のブログで、小学生のプログラミング学習の意味について、以下のようにまとめました。

1.試行錯誤をし、思考力を育てる

2.世の中に働きかけるためのツールとして使う

3.世の中を支えている仕組みについて知る

今回は、主に1,2に関わる学習ツールをご紹介します。

 

ご紹介するのは「ビジュアルプログラミング言語」を使った学習ツールです。

ビジュアルプログラミング言語とは、プログラムをテキストで記述するのではなく、例えば、「右に進む」「回転する」など、視覚的なオブジェクトを組み合わせることで、命令をつくる(プログラミングする)ことができます。ビジュアルプログラミング言語を使うことで、試行錯誤に集中することができるのです。同じくビジュアルプログラミング言語を使ったものでも、そのつくりにより、難度が異なりますので、いくつか試してみてはいかがでしょうか。

 

■Scratch(スクラッチ

scratch.mit.edu

MITメディアラボが開発したプログラミング言語学習環境です。ブロック型のコマンドで、プログラミングの基礎を学べます。日本語版がありますので、わかりやすく学べると思います。ブロックのつくりがきめ細かく、数値なども入力できるようになっていますので、かなり複雑なことができるようになっていますし、出来上がった作品をシェアするコミュニティもあります。

 

■Scratch Jr(スクラッチジュニア)

www.scratchjr.org

クラッチが少し複雑だと感じる方には、コマンドを少しシンプルにした、スクラッチJrがお勧めです。対象年齢が5-7歳となっています。

 

■プログラミン

www.mext.go.jp

文部科学省が提供している、スクラッチを基にしているプログラミングサービスです。お絵かき感覚で、すこし感覚的に使えるようにしています。対象は小学校高学年・中学生とありますが、スクラッチJrに近く、小学生低学年でも使える印象です。

 

以上のツールは、iPadでは使えない、もしくは使いにくいようです。なので、iPadで使いやすいもの2つをご紹介します。

 

■Codeable Crafts

Codeable Crafts

お絵かきツールでキャラクターをつくり、ブロック型のコマンドでキャラクターを動かすことで、デジタル絵本がつくれるツールです。スクラッチJr、プログラミンと構成がよく似ていて、iPadのアプリとして使うことができます。

 

■Swift Playgrounds

www.apple.com

こちらも、iPadのアプリです。アプリをつくるための言語「Swift」を、初心者でもわかりやすいようにビジュアル化して学べるものです。厳密に言うと、コマンドがブロック化しているわけではないのですが、ブロックとしてコマンドを選び、文字として表示される形なので、プログラム言語が書けなくても、使うことができます。

 

クラッチ、プログラミン、Codeable Crafts は、自分で自由につくってみるタイプのもので、Swift Playgroundsは、課題があり取り組むものと、自由につくれるものがあります。

課題スタイルに特化しているのが、次に紹介する、アルゴロジックです。

 

■アルゴロジック

https://home.jeita.or.jp/is/highschool/algo/index.html

こちらは、自分で作り出すというよりは、問題があり、ゲーム感覚でそれを解くというもの。プログラミングの基礎となるコマンドを組み合わせて問題を解くことで、プログラミングの基礎となる、アルゴリズムを学ぶというものです。中学校や高校の授業でも使われています。※こちらはiPadでは使えません。

 

レベルや方向性の違ういくつかを紹介させていただきました。

プログラミング教室でも使われていますが、ご自宅で、親子でチャレンジしてみるのも面白いのではないでしょうか?

家庭でもできる小学生のプログラミング学習ーその1 プログラミング学習の意味

みなさまこんにちは。私学妙案研究所の清水です。

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されます。プログラミングが学べる小学生向けの講座や教室も増えてきて、お子様の参加を検討されている保護者の方も多いのではないでしょうか。教室に通うと、継続的に学習が進められる、グループ学習ができるなどのメリットがありますが、コンピュータとインターネット環境があれば、無料で使えるプログラムやアプリがあったり、教材を個人で購入することもできますので、自宅でプログラミングを学ぶことも可能です。

 

今回はプログラミング教室でも使われているものを、どんなことが学べるのかも含めてご紹介していきます。

 

プログラミングを学ぶ意味

ご紹介に先立ち、小学生からプログラミングを学ぶ意味とは何か?について考えてみませんか。ここまでプログラミング教室が話題になると「早くプログラムが書けるようになっておかないと将来まずいのでは」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらく、そんなことはありません。文部科学省有識者会議でも今回の小学校での必修化の目的は、プログラムが書けるようになることではないと言われていますし、私の周囲でプログラムを書くことを仕事にしている人たちからも「子どもの頃からプログラムを書ける必要はない」「プログラミングを嫌いになるくらいだったらむしろ小学生からやらないほうが良い」という声が聞こえてきます。

 

経済産業省が2016年に発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、近い将来、日本での「IT人材」が不足するとされています。

 

http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf

なので、IT人材の仕事としてのニーズは、今の子ども達が大人になる時はもちろんあると思います。ですが、小中高段階でそのためにプログラムが書けるようになっておかなければ、ということはなく、むしろ、IT分野に興味があり(嫌いでない)、仕事として選択する可能性がある人が増えることが求められています。

 

以上を踏まえると、プログラミング学習の意味としては以下が挙げられるのではないでしょうか。

■試行錯誤をし、思考力を育てる

-動きが確認しやすいツールを使い思考の結果を視覚的に確認する 

■世の中に働きかけるためのツールとして使う

-ゲームやアプリ、装置などをつくり、誰かに使ってもらうという経験をする 

■世の中を支えている仕組みについて知る

-IoTの仕組みやコンピュータの仕組みがわかるツールを使い、自分で設計してみる

 

つまり、プログラミング言語をマスターすることを主目的とするのではなく、学習ツールを使うことで色々と考えて試してみることを目的とするのが良いと思います。

前置きが長くなってしまいましたので、事例の紹介は次のブログでさせていただきますね!

 

参考サイト:

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ):文部科学省

 

 

 

 

 

 

個性とこだわりがぶつかり合う、全国鉄道模型コンテスト2018

みなさまこんにちは。私学妙案研究所の清水です。

先日、東京ビッグサイトで開催された、鉄道模型コンテスト2018を見学させていただきました。ミニジオラマワークショップ、Nゲージ・HOゲージ体験、駅弁販売など、鉄道にまつわる色々なイベントを楽しめますが、中でも参加者の視線を集めていたのが、「全国高等学校鉄道模型コンテスト」です。高校生による鉄道模型ジオラマ製作の全国大会で、今年で10回目となります。

モジュール部門と、一畳模型部門があり、

モジュール部門では、直線は 300mm×900mm、曲線は 600mm×600mmのサイズでの鉄道模型と動画、製作記を提出します。

一畳模型部門では、一畳以内の大きさの模型を提出します。

今年は北海道から鹿児島まで、全国の高校から140校の参加があったそうです。

 

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私はそもそもあまり鉄道のことに詳しくなく、鉄道模型とは、電車の模型?なんて思っていたのですが、鉄道模型とは、駅や風景など、鉄道が通る場所の模型なんですね!(初歩的ですみません…)

 

どの景色や地形を選ぶのか、どんな素材でつくるのか、どこにこだわるのか、など、それぞれの作品で違いがあり、とても面白かったです。私の独断ではありますが、独断で面白いと思った作品を紹介していきますね。

 

こちらは、一畳模型部門の、桐朋中学・高等学校の作品です。

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1つの模型の中に、春、夏、秋、冬の4つの季節を表現しています。よくみると、季節ごとに木の表現が違っているのが面白いですね。材料については100円均一ショップなど、どこでも手に入るものを使う、ということを方針されているそうです。

 

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そしてこちらは、東京都立大崎高等学校、ペーパージオラマ部の作品です。

なんとほとんどの部分が紙でつくられているそうです。

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そしてこちらは、白梅学園清修中高一貫部の模型です。

天空の城ラピュタに出てくる電車のシーンを見て、全体像を想像しながらつくったそうです。

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細かい部分まで、アニメの世界観が再現されているのが印象的でした。

 

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新しい技術を用いた精巧な模型も多くありました。中でも、東大寺学園の橋は、レーザーカッターを用いて、かなり精巧につくられています。

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こちらは、渋谷駅を忠実に再現した、海城学園の作品です。

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「普通を極める」をテーマに、関西にある、どこかの郊外のベッドタウンをつくったのは、灘高等学校灘中学校のみなさん。都市工学を学び、セットバックや日影、道路の勾配など、建築基準法に忠実に再現されているそうです。たしかにどこかで見たことのあるような街並みです。

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そして、最優秀賞に選ばれた関東学院六浦高等学校・中学校の作品では、京都の川沿いの風景が、情緒たっぷりに表現されていました。

 

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技術、コンセプト、見せ方など、どの学校もそれぞれこだわりがあり、見ていて面白かったですし、クオリティの高さに圧倒されました。どの学校の生徒さん達も、熱のこもった説明をしてくださったり、撮影のお勧め角度を教えてくださったりして、作品への愛が伝わってきました。来年の開催も決まっているようですよ。鉄道が好きなかただけでなく、模型全般が好きな方、旅好きな方、高校生の熱量に触れたい方にも、お勧めのイベントです。見学させていただき、ありがとうございました。

 

鉄道模型コンテスト2018

2018年の夏休み!自由研究の参考になるイベント一覧(関西版)

みなさまこんにちは。私学妙案研究所の清水です。多くの小学校では夏休みが始まりましたね! 

先日首都圏を中心に、夏休みの宿題、自由研究の参考になりそうなイベントをまとめたところ、関西も!というリクエストをいただきましたので、夏やすみが始まってはいますが、掲載いたします。

※2018年7月24日時点の情報を掲載しています。詳細はそれぞれのリンク先でご確認ください。

 

1.夏休み2018宿題・自由研究大作戦!

◆大阪会場:インテックス大阪 1号館

8月2日(木)・3日(金)の2日間9:00~16:00

 

色々な企業が出展するブースで、工作や職業体験などができます。

※ホームページから事前の申し込みが必要です。

www.jma-wakuwaku.com

 

2.キッズプラザ大阪、夏の特別企画ワークショップ

大阪市北区にあるキッズプラザ大阪では、夏の特別企画ワークショップが、夏休み中はほぼ毎日実施されています。

今年のテーマは「飛ぶ」のようですよ。

ようこそキッズプラザ大阪へ 〜遊んで学べるこどものための博物館〜

 

3.夏休み自由研究!色の変化!

~身近な野菜や花で色素の実験をやってみよう~

7月29日(日)グランフロント大阪で色についての実験が行われます。

神戸市と、兵庫医療大学が主催です。

※メールにて予約が必要です。

 

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4.きっづ光科学館ふぉとんの親子工作

京都市木津川市にあるきっづ光科学館ふぉとん(奈良駅からバスでアクセス可)では、夏休みは親子工作が充実しています。

7月は、科学工作、8月上旬は恐竜工作に注目です。

きっづ光科学館ふぉとん | トップページ

 

 

5.夏休みラストスパート!宿題おかたづけ広場

◆会場:住まいの情報館HDC神戸 B1Fステーション広場
入場無料8月18日(土)、19日(日)10:00-17:00

18日はサイエンスワークショップDay、

19日は工作ワークショップDayです。

夏休みの後半になって自由研究に悩んでいる子ども達のお助けですね。

各回先着50名。事前に整理券を配布する場合もあるそうです。

 

6.こうべまちづくり会館「夏っこお助け隊2018」

神戸市中央区元町にあるこうべまちづくり会館では、

7/24、7/26、8/5、8/11、8/21、8/26の6日程で、それぞれ別の工作、体験ができます(参加費がかかります)。

当日参加型のものと、事前申し込みのものがあります。

2018/7/24-8/26 夏休み子どもワークショップ『夏っ子お助け隊2018』 | イベント | こうべまちづくり会館

 

 

7.人と自然の博物館

兵庫県三田市にある、人と自然の博物館では、毎日ではありませんが、夏休みの自由研究にも適した工作や体験が行われています。

www.hitohaku.jp

 

8.近鉄文化サロン阿倍野 夏のこどもチャレンジ

大阪市阿倍野区にある近鉄文化サロン阿倍野では、せっけんづくり、おうちの貯金箱づくりなど、こどもだけで参加できる講座が数多く準備されています。入会手続きと各講座への事前申し込みが必要ですが、中学生までの方は入会金が無料だそうです。

www.d-kintetsu.co.jp

 

ご紹介したほとんどのイベント、ワークショップは屋内で行われますが、夏の日中、行き帰りには十分お気をつけくださいね!

2018年の夏休み!自由研究の参考になるイベント一覧(首都圏版)

みなさまこんにちは。私学妙案研究所の清水です。

もうすぐ子ども達の夏休みが始まりますね。キャンプや花火大会など、夏ならではの楽しみもありますし、宿題や勉強にも普段とは違った時間のかけ方ができます。

 

首都圏を中心に、夏休みの宿題、自由研究の参考になりそうなイベントをまとめました。上手に利用して、宿題を楽しんでくださいね!

※2018年7月18日時点の情報を掲載しています。詳細はそれぞれのリンク先でご確認ください。

 

1.夏休み2018宿題・自由研究大作戦!

◆東京会場:東京ビッグサイト東7ホール

7月26日(木)~28日(土)の3日間9:00~16:00

◆大阪会場:インテックス大阪 1号館

8月2日(木)・3日(金)の2日間9:00~16:00

◆仙台会場:夢メッセ みやぎ

8月9日(木)・10日(金)の2日間9:00~16:00

入場無料ですが、参加するイベントによってはキット購入など有料となります。

 

色々な企業が出展するブースで、工作や職業体験などができます。

※ホームページから事前の申し込みが必要です。

www.jma-wakuwaku.com

 

2.丸の内キッズジャンボリー2018

◆会場:東京国際フォーラム ロビーギャラリー、ホールE他

8月14日(火)、15日(水)、16日(木)10:00~17:00

入場無料

 

職業体験や工作に加え、宇宙や恐竜についての講義があったり、ダンスパフォーマンスを見たり、宿題に役立つ本を見つけたりと幅広く楽しめるイベントです。

事前申し込みが必要なプログラムも多いので、ホームページでご確認ください。

www.tif-kids.jp

 

3.さいたまスーパーアリーナ夏休みスペシャルワークショップ2018

in TOIRO

◆会場:さいたまスーパーアリーナTOIRO(4階)

7月21日(土)~26日(木)

ペーパークラフト、デジタルワークショップなどが体験できます。

ワークショップにより実施日が異なります。

事前にセブンチケットを購入して参加します。チケットが残った場合のみ当日販売が行われます。

https://www.saitama-arena.co.jp/event/workshop2018/

 

4.キッズエンジニア2018

◆会場:パシフィコ横浜 展示ホールC,D他

7月27日(金)、28日(土)9:30-17:00

入場無料

 

自動車を中心とした様々な分野の科学技術やものづくりが学べる体験型学習イベントです。教室型プログラムと体験型プログラムがあります。

教室型プログラムでは、車の仕組みや未来の自動車について学びます。

体験型プログラムでは、運転体験や、エンジニア体験などができます。

教室型プログラムの事前申し込みは終了していますが、当日参加できるものもあります。また、体験型プログラムは当日参加型です。

www.jsae.or.jp

 

5.鉄道模型コンテスト2018

◆会場:東京国際展示場(東京ビッグサイト) 西 3 ホール

 8月4日(土)10:00〜18:00〈入場は17時まで〉

 8月5日(日)10:00〜17:00〈入場は16時まで〉

 大人1日券1,000円​ ( 小学生以下無料)

 

鉄道をテーマに、ジオラマ鉄道模型展示、ワークショップなどが実施されます。全国高等学校鉄道模型コンテストが同時開催され、多くの高校の鉄道模型を見ることができます。小学生が選ぶベストワン賞が今年から新設されるなど、小学生歓迎のイベントとなっています。

 

鉄道模型コンテスト2018

 

6.はまぎんこども宇宙科学館 自由研究ラボ

◆会場:はまぎんこども宇宙科学館

7月21日(土)~9月2日(日)9:00~17:00(最終入館16:30)第1、第3火曜日を除く

入館料大人400円、子ども200円(毎週土曜日は、小・中・高校生の入館料が無料)

 

 はまぎんこども宇宙科学館では、夏休み期間中は毎日、実験や工作、体験型のイベントが行われる他、実験や工作のキットも販売されています。事前申し込みが必要なものと、当日参加型のものがあります。

 

www.yokohama-kagakukan.jp

 

行ってみたいイベントは見つかりましたか?

まだまだ暑い日が続きますので、熱中症対策をしっかりして、お出かけくださいね!

 

私学妙案研究所

http://s-goodidea.jp/

神奈川県私立中学高等学校協会 創立70周年記念国際交流事業レポート ー鎌倉散策:後編

神奈川県私立中学高等学校協会(私立中高協会)は、今年度創立70周年を迎えられ、その記念事業の1つとして、国際交流事業が行われました。今回は鎌倉散策の後編をお伝えいたします。

 前編はこちら:

神奈川県私立中学高等学校協会 創立70周年記念国際交流事業レポート ー鎌倉散策:前編 - 私学妙案研究所News

 

午後は、ダニエル・コインさんのグループに同行させていただきました。

午前中は宝徳寺と杉本寺に行かれたそうで、ダニエルさんは初めて見た竹林にとても感動されたそうです。午後はあまり時間がなかったのですが、小町通りを散策し、午後はとても暑かったので氷を食べたり、買い物を楽しみました。

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言語学と日本語を専攻しているダニエルさん。日本の文化にとても興味を持っていて、ずっと日本に来てみたかったそうです。日本車が好きで、その中でも特に好きな車種を偶然目にすることができ、興奮する一幕も。道中では、ご自身が乗られている車や将来欲しい車のこと、好きな音楽のこと、学生生活のことなどが話題となり、生徒さん達はアメリカの大学生の生活について知ることができたようでした。また、ダニエルさんは2校のインターンを体験してみて、日本のほうが学校にいる時間が長く、クラブ活動なども活発なので、日本の高校生のほうが忙しいと感じたそうです。また、学校の先生方がとても素晴らしく、インターンとして一緒に働けたことがとても楽しかったと話してくださいました。

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ダニエルさんに同行した生徒さん達は、とても英語が堪能。写真左の坪祢さん、右端の佐山さんは、それぞれ1年間、3か月の留学経験があり、帰国後、英語で話す機会があまりないと感じたため、今回のプロジェクトに応募されたそうです。真ん中の伊藤さんは、先ほどご紹介したノートをつくられた生徒さんで、当日のルート変更に、もっと他の場所も準備しておけばよかった、と言いつつ、道中しっかりと英語でコミュニケーションをとっていました。また、生徒さんどうしでも英語でコミュニケーションを取られていたのが印象的でした。

 

鎌倉散策の合間に、順次、甲冑体験、ゆかた体験が行われました。甲冑は兜も合わせると合計20キロという、かなり本格的なものです。ゆかたを希望したインターン生には、着付けとメイクがおこなわれ、学校に隣接する建長寺で、プロカメラマンによる撮影がおこなわれました。

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甲冑体験準備中のトーマス・リットマンさん(左)とノア・アレンさん(右)。

トーマスさんの専攻は日本語とコンピュータ・サイエンスで、ずっと日本に留学したいと思っていたことが、今回のインターンにつながったそうです。実際に学校で教えてみて、彼らと年齢も近いこともあって生徒達の考えがよくわかったとともに、彼らの英語のスキルが予想よりも高かったことに驚いたそうです。また、将来は先生になりたいと思っていて、世界がテクノロジーでつながる時代だからこそ、色々な言語がわかる人材が必要になるのではないか、とお考えだそうです。

 

ノアさんの専攻は日本語、言語学で、日本語は3年間勉強されています。今回インターンに参加されたきっかけは、日本語の環境で過ごしてみたかったということでした。鎌倉散策では、生徒と一緒に回ったことで、神社や歴史のこと、日本の習慣や作法などについてよくわかり楽しかったし、日本文化についてもよりよくわかったとのことでした。生徒さん達は、ノアさんの案内に加え、チップの仕組みなどのアメリカ文化や、英語表現について教えてもらったそうです。

 

↓こちらがトーマスさんの甲冑姿。きまってますね!

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青を基調とした浴衣がよくお似合いの、ミシェル・リンさん。大学では化学と日本語を学ばれています。インターンで行った2校とも、生徒が生き生きしていたのが印象に残っているそうです。また、先生が素晴らしかったので、一緒に働けたのがとても良い経験になったと話してくださいました。日本で印象に残っているのは、日本の人たちのホスピタリティだそうです。ホストファミリーにもとてもよくしてもらい、これからも交流を続けたいとのことでした。また、今回のインターンをきっかけに、将来先生になるという可能性についても考えるようになったそうです。

 

各グループが学校に戻り、最後に全員で集合写真を撮って、鎌倉散策は終了となりました。インターン生のみなさんと神奈川の私学の生徒さん達は、1日でとてもうちとけたようで、時間ぎりぎりまで別れを惜しんでいました。

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今回記念事業に参加されたインターン生の10名は、約50名の希望者の中から、エッセイと面接で選ばれた方達で、専攻の際、日本語を専攻していることに加え、インターンとして日本の中高生にどう貢献したいか、という視点を持っているかが重視されたそうです。実際に散策に同行させていただき、どのインターン生の方もとても話しやすく、そして生徒さんを気づかっていらっしゃるなあと感じていたのですが、その選考基準を聞いてとても納得しました。

 

また、参加された生徒さんたちも、英語を話す機会が欲しい、以前国際交流イベントに参加して思うように話せなかったので、再チャレンジしたかった、といった方が多く、積極的に会話に参加されているのが印象的でした。

 

鎌倉散策の翌日、インターンのみなさんは羽田空港から無事に帰国されました。インターンのみなさんにとっても、私学の生徒さんたちにとっても、とても充実した18日間だったようです。引率のフーゲンブーム智子先生からは、今度はぜひメリーランド州にというお話がありましたので、今後の展開も楽しみですね。

 

取材をさせていただき、ありがとうございました。