個性とこだわりがぶつかり合う、全国鉄道模型コンテスト2018

みなさまこんにちは。私学妙案研究所の清水です。

先日、東京ビッグサイトで開催された、鉄道模型コンテスト2018を見学させていただきました。ミニジオラマワークショップ、Nゲージ・HOゲージ体験、駅弁販売など、鉄道にまつわる色々なイベントを楽しめますが、中でも参加者の視線を集めていたのが、「全国高等学校鉄道模型コンテスト」です。高校生による鉄道模型ジオラマ製作の全国大会で、今年で10回目となります。

モジュール部門と、一畳模型部門があり、

モジュール部門では、直線は 300mm×900mm、曲線は 600mm×600mmのサイズでの鉄道模型と動画、製作記を提出します。

一畳模型部門では、一畳以内の大きさの模型を提出します。

今年は北海道から鹿児島まで、全国の高校から140校の参加があったそうです。

 

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私はそもそもあまり鉄道のことに詳しくなく、鉄道模型とは、電車の模型?なんて思っていたのですが、鉄道模型とは、駅や風景など、鉄道が通る場所の模型なんですね!(初歩的ですみません…)

 

どの景色や地形を選ぶのか、どんな素材でつくるのか、どこにこだわるのか、など、それぞれの作品で違いがあり、とても面白かったです。私の独断ではありますが、独断で面白いと思った作品を紹介していきますね。

 

こちらは、一畳模型部門の、桐朋中学・高等学校の作品です。

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1つの模型の中に、春、夏、秋、冬の4つの季節を表現しています。よくみると、季節ごとに木の表現が違っているのが面白いですね。材料については100円均一ショップなど、どこでも手に入るものを使う、ということを方針されているそうです。

 

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そしてこちらは、東京都立大崎高等学校、ペーパージオラマ部の作品です。

なんとほとんどの部分が紙でつくられているそうです。

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そしてこちらは、白梅学園清修中高一貫部の模型です。

天空の城ラピュタに出てくる電車のシーンを見て、全体像を想像しながらつくったそうです。

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細かい部分まで、アニメの世界観が再現されているのが印象的でした。

 

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新しい技術を用いた精巧な模型も多くありました。中でも、東大寺学園の橋は、レーザーカッターを用いて、かなり精巧につくられています。

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こちらは、渋谷駅を忠実に再現した、海城学園の作品です。

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「普通を極める」をテーマに、関西にある、どこかの郊外のベッドタウンをつくったのは、灘高等学校灘中学校のみなさん。都市工学を学び、セットバックや日影、道路の勾配など、建築基準法に忠実に再現されているそうです。たしかにどこかで見たことのあるような街並みです。

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そして、最優秀賞に選ばれた関東学院六浦高等学校・中学校の作品では、京都の川沿いの風景が、情緒たっぷりに表現されていました。

 

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技術、コンセプト、見せ方など、どの学校もそれぞれこだわりがあり、見ていて面白かったですし、クオリティの高さに圧倒されました。どの学校の生徒さん達も、熱のこもった説明をしてくださったり、撮影のお勧め角度を教えてくださったりして、作品への愛が伝わってきました。来年の開催も決まっているようですよ。鉄道が好きなかただけでなく、模型全般が好きな方、旅好きな方、高校生の熱量に触れたい方にも、お勧めのイベントです。見学させていただき、ありがとうございました。

 

鉄道模型コンテスト2018