文部科学省が薦める小学校高学年の教科担任制について

こんにちは。私学妙案研究所です。本日は、教育に関するニュースをお伝えします。

文部科学省は2023年3月8日、「小学校高学年における教科担任制に関する事例集~小学校教育の活性化に繋げるために~」を公表しました。事例集には5都道県の11小学校における教科担任制の実践事例を掲載しています。

文部科学省HP:https://www.mext.go.jp/a_menu/other/mext_00005.html

 

教科担任制による小学校教育の活性化

小学校高学年における教科担任制については現在、全国の学校や教育委員会において、各学校や地域の実情を踏まえつつ、さまざまな工夫を凝らしながら導入を令和4年度から4年程度をかけて推進しています。



どの教科が教科担任制になるの?

小学校では、中学校のように全ての教科が教科担任制になるわけではありません。担任以外の教員が特定の科目の授業を行う「専科指導」になる優先教科は、「外国語」「理科」「算数」「体育」が挙げられており、まずはこれらの教科が対象になります。

 

教科担任制のメリットはこんなにも!?

・専門性の高い教師による、きめ細かい指導を受けることができる。

・授業の質や学習理解が向上する。

・同じ授業を複数回行うため、教師の指導力が上がる。

・児童が担任以外の先生と接する機会が増え、多面的な指導・評価を受けられる。

・クラスごとの授業内容の差が軽減する。

・受け持つ教科数が減るので、授業準備が軽減される。

 

さまざまな懸念点もありますが、先生側の負担も軽減されるケースが多く、さらには教材研究も深められ、授業改善にも効果的です。

 

小学校での教科担任制は、職員の人数・学校全体のクラス数によって実施できる形態が変わってきます。また、子どもの発達段階や中学校との連携具合によっても取り入れ方が変わってくるものです。

ママ・パパ世代が小中学生のころとは学校の仕組みもだいぶ変化してきています。小学校での教科担任制、お子さんの学校ではどのように進んでいるでしょうか。改めて、お子さんが普段どんな先生にお世話になっているのか、確認してみましょう。そして、お子さんの成長にどんなメリットになっているか考えるきっかけになればと思います。(岡田)