みなさまこんにちは。夏休みがあっという間に終わり(保護者の方には長く感じた場合も?)新学期が始まりましたね。夏休みの宿題はありましたか?提出済でしょうか?もしかしてまだ終わってない?まあ、そんなこともありますよね。
さて、今年の夏、夏休みの宿題とセットで語られがちだったのが、ChatGPTでした。
6月には東京都教育委員会が都立学校に対して、夏休みの宿題でChatGPTの回答をそのままコピーして提出しないよう注意喚起する通知を出しました。
7月4日には、「ChatGPT」をはじめとした生成AIの利用について、文部科学省が小中高向けの暫定的なガイドラインを公表しました。
また、ChatGPTを使った夏休みの宿題の進め方が公開されたり、読書感想文をChatGPTに書いてもらうためのプロンプト(指示の仕方)が公開されたりと、なかなかににぎやかでした。
生成AIの利用に賛成派も反対派も慎重派も「夏休みの宿題にChatGPTが使えるのでないか」と思ったのは、間違いないですね。私も、同じように思いました。
さて、みなさまはChatGPT、使ったことがありますか?GPT-3.5は無料で使えますので、ぜひ一度使ってみることをお勧めします。
検索サイトで「ChatGPT]と検索し、「Introducing ChatGPT」というページをオープン「Get started」というボタンをクリックすると、ログイン画面に遷移します。
メールアドレスを使って登録することもできますし、Google、Microsoft、Appleのアカウントを持っている方はそちらを使えます。
ChatGPTを使いこなすには少しコツがあって、
例えば、
・誰にむけて
・何をしてほしいか
をわかりやすくすると、希望に近い文章を作り出してくれます。
例えば、入道雲について知りたい場合、
<小学校1年生に向けて書いてもらった文章>
<大人に向けて書いてもらった文章>
ではこんなに違います。この質問の仕方を「プロンプト」というのですが、これによって色々な回答を引き出すことができますよ。会話形式で同じテーマの話を続けていくこともできますし、日本語で質問して、英語で答えてもらう事もできます。計算もできます。文章題はあまり得意ではないかもしれません。
これはどうやっているかというと、事前に学習したデータやインターネット上の情報をもとに、新しい文章を作り出しているそうです。こうやって滑らかな文章になるとつい、内容を信じてしまいますが、実際は事実とは違う事柄を、文章にすることでいかにも本当らしく見せたり、文章の中にさりげなく個人情報や著作権に関わる情報、機密情報が織り込まれてしまったりという危険も生じます。現時点では情報の参照先ChatGPTに聞いても、教えてくれません。
先に紹介した文科省から出されたガイドラインでも、生成AIを使ってつくられた文章は、ファクトチェック(事実確認)をする、また、そのまま使うのではなく、思考のたたき台として利用することが推奨されています。とはいえこれからどんどん進化をして、実用的なものになっていくと思うので、そのベースを知るためにも、まずはGPT-3.5を一度使ってみてはいかがでしょうか。小学生のお子さまは原則お一人で使えませんので、保護者の方と一緒にやってみてくださいね。(清水)