【Meet up! Teachers】 中村中学校・高等学校 校長 永井哲明先生からのメッセージ

 

私学妙案研究所は、普段なかなか会うことのできない魅力的な私学の先生及び教育関係者の私学の魅力についてや教育論を、ご依頼を受けたイベントや講演会、メディアを通じて皆さまにお届けするために、11月1日(木)より、業界初となる私学の先生及び教育関係者のプロダクション『Meet up! Teachers』をオープンしました。

 

現在5名の私学の先生方に登録をしていただいております。それぞれに専門領域をお持ちの先生方なので、講演会、取材などにお声掛けをいただけますと、幸いです。

 

さて、本日は、その中のお一人、中村中学校・高等学校の校長、永井 哲明先生のメッセージを掲載いたします。

 

中村中学校・高等学校  校長 永井哲明先生からのメッセージ>

f:id:s-goodidea:20181203100828j:plain

本校では、100年ライフを見据えたキャリアデザインの授業を行っています。

私は2016年4月より、本校の校長を務めております。中村学園に奉職して35年目になります。担当教科は外国語ですが、キャリアコンサルタント(国家資格)、上級教育カウンセラー(日本教育カウンセラー協会認定)、キャリア・カウンセラー(日本 キャリア教育学会認定)でもあります。大学進学だけを目的とするのではなく、その先の人生も考えてもらいたいという願いをこめて、本校の進路指導部を「キャリアセンター」という名称に変え、キャリアデザインのカリキュラムを検討してきました。

 

キャリアデザインの授業は、2002年より行っています。全学年で年間20~30コマですから、大体週1時間はあるという形です。中学ではまず、自身のいる社会について考えます。自分のことも相手のことも大切に思い、コミュニケーションを取る練習を行います。キャリアは将来のためというイメージがあるかもしれませんが、今の積み重ねがキャリアとなっていくのです。

 

学年があがるにつれ、視野を広げていきます。自分の営みがどのように社会に貢献するか、他者と協力して、どのような「協奏社会」を創っていくか、を考える中で、自身の将来、進路についても自然と考えるようになります。将来については、中学の3年間では「夢」高校の3年間では「希望」を持つようにと生徒たちには話しています。憧れに近い夢を、実現するための希望に変えていきます。

 

生徒たちが進路を考える際、ひとつの目標として、30歳からの自分を想定してもらいます。30歳という年齢は、女性にとってのライフイベント(結婚、出産、育児、自身の昇進、夫の転勤、親の看護・介護など)が起こり始める時期です。また、人生において探し求めていたものを実現する段階とも言われています。中高生のときに将来の”ライフとワークの融合”について考えることで、進路が見えてきます。

 

100年ライフを想定すると、大人も当事者になります

多くの人が100歳まで生きると言われている時代ですから、もちろんキャリアも30歳を超えて続いていきます。中高生には少しイメージしにくいかもしれませんので、それを伝えるためには、大人が人生の当事者となり、ともに歩んでいくことが大切だと思います。我々教員も日々新しいことを勉強しています。例えば理事長の小林は、68歳で京都大学文学部の聴講生となり、1年間の課程を修了し、今は奈良大学で学んでいます。私も教員を続けながら、キャリアコンサルタントの資格を取ったり、大学院に通って2年間研究をしました。

 

保護者会では「保護者のみなさまの夢はなんですか?」と問いかけるようにしています。大人が夢に向かってがんばる姿を見ると、生徒たちもうれしく思うはずですし、自身の将来についても明るい未来を見ることができるのではないでしょうか。先日、生徒のお母様から、保護者会での問いかけをきっかけにして、あるチャレンジを決意されたというお話をうかがい、私も大変うれしく思っております。

 

f:id:s-goodidea:20181203101330j:plain

*************************************

 

永井先生は、中高生だけでなく、大人のキャリア相談にも対応されています。

参加者と直接対話ができる、双方向型の講座での登壇に対応してくださいますので、お子様をお持ちの保護者の方が、ご本人のキャリアについて考える場など、いかがでしょうか。詳細やお問い合わせはホームページからご確認くださいね。

 

teacher.s-goodidea.jp