こんにちは。私学妙案研究所です。さて本日は、教育用語について、ご紹介します。
STEAM(スティーム)という言葉、聞いたことがありますか?
ざっくり解説しますと、子どもたちが、これからの社会で身につけておくべき力の頭文字を取ったものです。その5文字とは、
Science(科学)、Technology(技術)、Art(芸術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学) です。
それぞれが英単語であることから類推されるかもしれませんが、アメリカ発祥の概念です。
1990年代にアメリカ国立科学財団(National Science Foundation=NSF)がこれからの社会で身に着けておくべき力として、STEMを発表しました。
2008年に当日のRISD学長、ジョン・マエダ氏がSTEMにArtを加えたSTEAMを発表し、学校や企業、個人が様々な形で実践をしているという状況です。日本でもここ数年でよく聞かれるようになりました。
STEMという理系っぽい組み合わせに、Art=芸術の組み合わせは意外に思われるかもしれませんが、マエダ氏が強く主張をしているのは、アートやデザインは見た目を美しくするだけではなく、もっと経済やビジネスの中心にあり、なくてはならないものだということです。
変化の激しい時代、どんな分野でも「新しいものをつくりだす」力が求められます。それには、理系教育をベースとした新しい技術やロジカルな思考に加え、楽しみ、遊び、思いやり、理性のような、人の心に寄り添う感性、美意識が必要とされるのではないでしょうか。
STEAM教育を実践している学校は、そういったことを大切にしていると考えていただいてまず間違いないと思います。学校選びの参考になさってくださいね(清水)。